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聴く人を読んで選曲する

※この記事は、【DJVJアドベントカレンダー2022】にて公開した記事です。12/4公開現在、執筆枠がまだまだたくさん余っていますので、DJ/VJに関する記事を寄稿してくださる方まだまだ大募集です!

adventar.org

 DJイベント、勿論来てくれる方があってこそのイベントなので、選曲する際も来てくれる人のことを考えながら作業しています。では、DJは具体的にどのような考えをもとに選曲しているのでしょうか。私の場合をご紹介します。

 まずは出演するイベントのことを知り、雰囲気をつかむための下調べからスタートします。

  • 実際にイベントに行く

 間違いない、かつ雰囲気がわかるのがこれです。イベントをネットで追うのとはまた違う印象があるはずです。年齢層や人数、会場の様子、お酒が出る頻度、音響、ラウンジの有無、 VJの有無、DJブースの様子、コア層ライト層の区別、かかる曲の雰囲気、アンセム多めかマイナーも流れるか、などなど、数えきれないくらい見るポイントがあります。

 家でできる、かつ深めに調べられるのはこの方法です。イベント実況や反応してくれている方を見て、イベントの感触を掴めます。また、来場してくれた人のプロフィールを見ることで、どんな属性の方が来てくれているのか、のヒントになります。
また、他のDJさんの様子も参考にします。過去のプレイリストや、どんな曲をかける人かを推測することで、被りそうな所の排除、被らないけど刺さるであろうジャンルを探すのに役立ちます。

  • 主催に聞く

 初開催のイベントとかは特にですが、イベントのコンセプトを主催はイメージした上でブッキングしているはずです。困ったら主催に連絡して聞いてみましょう。

 

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 では上記を踏まえて、私が選曲する際の考え方を以下に記載します。

 

  • 現地開催のイベントなら、来てくれる人に最大の配慮を

 現地開催の場合、お客さんはお金を払って来てくれています。また、主催の方も箱のレンタル代を払っているケースも多く、DJにはイベントの時間を任される責任があります。なので、まずはお客さんに楽しんでもらえるような選曲を心がけます。

 ただ、それだけだと自分の個性が出ません。比率はイベントによってまちまちですが、お客さん主体の選曲7:自分が推したい曲3くらいを目指して選ぶ事が多いです。あとは初めての人が多い場合はお客さん主体の選曲を増やし、ベテランや常連さんが多い場合は、意外性を突く選曲を増やしたり…と、調整をかけています。

 

  • 配信イベントは個性たっぷり自由気ままに

 一方、配信の場合は誰が見ているか予想できない事も多いです。そして基本無料なため、興味があってふらっと見ていただいている方が多いです。この場合、自分の好きな曲を自由にかけています。

 勿論無料とは言え、時間を割いてもらってるのでしっかり作り込むのですが、配信の場合「楽曲の布教がしやすい」という特徴があります。今かけている曲を即紹介でき、来場者さんはネット越しに見ているので、すぐ検索できるメリットがあります。この点を使い、知ってもらいたい曲をかけている事が多いです。

 

 このように、ひとつ曲寄せをする…となっても、考える事が山のようにあります。気になる選曲があれば、DJさんへ選曲の意図を聞いてみても面白いかもしれません。熱い想いを知る事ができるかも…!